皆さん、こんにちは。
世田谷・小田急線・経堂・立ち飲み
クラフトビール『後藤醸造』のごとうゆきこです。
オリジナルビールを造る過程を紹介します。
後藤が造る時は、以下の手順になることが多いです。
①アイディアを出す
②ビールのスタイル(種類)・製造方法を検討する
③原料を調達する
④ビールを造る
⑤命名する
④・⑤は順序が入れ替わることもあります。
それでは、い草ペールエールの場合を紹介します。
①アイディアを出す
店長が6月、出張イベントに行った際に
「新築の畳の香りっていいなぁ。
ビールにできないかな!」
と思いました。
まず、い草がビールに使用できるのかを調べます。
(大抵ネットで調べちゃいますね。
もちろん信憑性や整合性は、慎重に。)
すると、い草には吸着効果があることが分かりました。
吸着効果はビールにとって重要なポイントの一つで、
ビールの液をクリアにすることができます。
クリアだと一層美味しそうと感じる人も多いですね。
また、い草のお茶なるものを見付けました。
店長は
「お茶に使われているものは
ビールにも合う」
と考えているので、
「い草ビール、いけるな!」
と確信しました。
②ビールのスタイル(種類)を決める・製造方法を検討する
い草ペールエールの場合は、
この時点で、ペールエールという
ビアスタイルにすることに決まっていました。
経堂エールと同じ種類です。
草のフレーバーを気持ちよく感じるには
うってつけのビアスタイルなので
即決でした。
③原料を調達する
い草といえば熊本
↓
大学時代の先輩は熊本県民&造園科卒業
↓
相談すると、い草織り師「岡さん」を
ご紹介していただけるとのこと
とんとんとーんっと話が進み、
岡さんに事情を説明すると快諾してくださり、
高品質の畳に使用される「すっぴんい草」を
購入させていただくことができました。
④ビールを造る
そしてビールの仕込みをし、
1ヶ月間熟成したのち完成しました。
詳しい製造方法は、いつかブログにまとめたいと思います。
⑤命名する
いつも慎重になるのは、命名です。
ビール造りに関しては全部店長がやるわけですが、
命名に関しては、私も話し合いに参加します。
(話し合いと言っても、
スタッフ同士の立ち話に横槍入れる感じです。笑)
名は体を表すという言葉の通り、
本質を違わず表現した名前かどうか。
悪い意味での裏切りがあってはいけないと思っています。
親しみやすいか。
新しい発見になるか。
由来が気になるか。
店長が気にいるか。
全部を網羅するのは難しいので、
いつも最終的には
出来上がりのビールを試飲しながら
似合う名前を考えます。
(私のポスター製作が、
発売後になることがあるのはこのためです…💦)
今回の候補は、
「新築ペールエール」
「畳ペールエール」
「おばあちゃん家ペールエール」
「重畳(ちょうじょう)ペールエール」
最後まで店長が粘っていた
お気に入りの名前は「重畳」でしたが、
私含めスタッフ達、みな読めず…m(_ _)m
とっつきやすく
『い草ペールエール』にしよう。
と決定しました。
い草ペールエール完成後、
い草を提供してくださった岡さんから
「樽で送ってください。
知り合いの酒屋さんと連携して
飲めるようセッティングします。
祝杯をあげます。」という
嬉しいお申し出をいただきました。
◎原料の「すっぴんい草」をご提供くださったのは、
「やつしろ菜の花ファーム987」代表のい草織り師の岡さんです。
い草以外にも、菜の花ハチミツ、菜の花油、
お米、純米酒なども作ってらっしゃいます。
https://www.facebook.com/nanohana987/
また、熊本市内のビアバー『ヘリンボーン』さんも
お取り扱いいただけることになりました。
facebookで開栓情報のチェックをお願いします。
◎ヘリンボーン
熊本市新市街2-6-3F
https://www.facebook.com/kumaherring/
以上、季節限定ビール〜アイディアから形になるまで〜でした!
い草ペールエール、後藤醸造のビアバー分は完売しました。
8/24、25のイベントで販売します。
お近くの方は、ぜひ!